どう響くか

キーがCなら C7・F7・G7 の3つだけで、12小節をひとまとまりとして回します。特徴は、すべてのコードに7thが乗っていることです。

理屈のうえでは、7thの乗ったコードは他のコードへ解決したがる不安定な響きのはずですが、ブルースではその不安定なコードが解決せずに並び続けます。そのため、緊張がずっと保たれたまま進んでいきます。この「解決しない緊張」がブルースの手触りそのものです。

9小節目のⅤ7から10小節目のⅣ7へ下がり、最後にⅠ7へ戻る流れが山場で、12小節目のⅤ7は次の1小節目へ送り出すための助走です。

どこで使われるか

ブルース、ロックンロール、R&B、ジャズの土台になっている型です。構造が世界中で共有されているため、初対面同士でも「キーはAでブルース」の一言で合奏が成立します。

ブルースセッションの定番曲「Sweet Home Chicago」や、チャック・ベリー「Johnny B. Goode」など、ロックンロールの成立そのものにこの12小節が関わっています。

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アドリブの練習台としても最適で、同じ12小節が繰り返されるぶん、フレーズの試行錯誤に集中できます。まずはマイナーペンタトニックを1つ覚えて、この12小節に重ねるところから始めるのが定番です。

派生形

クイックチェンジ

2小節目のⅠ7を、1小節だけⅣ7に差し替える形です。「クイックチェンジ」と呼ばれ、実際のブルースの演奏では基本形と同じくらいよく使われます。

基本形はⅠ7が4小節続いてから初めてⅣ7が出てくるので、待たされる感じがあります。クイックチェンジは2小節目で一度Ⅳ7に触れてからⅠ7へ戻るぶん、早い段階で動きが生まれ、じれったさが減ります。どちらを使うかは好みの範囲で、同じ曲の中で1コーラスごとに使い分けることもあります。